令和の時代、不登校児童が近年増加傾向にある。
増加し続けている不登校児童。
加速するICT化、居場所と教育支援のインフラ。
文部科学省の調査では、「不登校児童生徒」とは 「何らかの 心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、 登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間 30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」と定義している。
複数の要因が絡んでる場合がある。
例えば、
家庭環境に不安を感じていることに加え、学校の先生との相性が悪い。
勉強が分からないといった学習の躓きに加え、友人関係に問題がある(いじめ傾向)といった具合だ。
また、発達障害の特徴から不登校に関わっている場合もあるかもしれない。
ギフテッド傾向の子どもにおいては、学校のカリキュラム面で学力とマッチしていない(勉強が簡単すぎる)や学校の理念、風土が合わないなどがあげられる。
HSC傾向の子どもにおいては、時間的に余裕がなく、先生も忙しいという学校環境における感覚的なストレスが影響しているなどがあるかもしれない。
ADHD傾向の子どもにおいては、静かに机について学習をすること自体が難しく、学習環境が本人のニーズに合っていないのだろう。
また、家庭環境においては、親子関係よりも夫婦関係の不満が子どもへの不安に繋がっている場合がある。
学校環境においては、先生に叱られるのが嫌だ、理不尽に怒鳴られる。他児が怒られているのを見るのが耐え難い。などが目立つ。
不登校になる理由は、子どもの気力がなくなることで不登校になるパターンが近年では目立っている。いじめ問題の増加もあるが、学習面での躓きや友人との人間関係が不調、家族関係の不調が顕著。
本人の無気力、不安、生活リズムの乱れによることが半数を絞めている。
2023年現在で、約30万人の不登校児童がおり、小学校で過去最多。統計データを見る限り、主に1〜3年生の間で不登校になる確率が60%を絞めている。
不登校になりやすいタイミングとしては、夏休みなどの長期休み明け10月以降や、学期の節目が多い傾向。
学校だけでなく、塾や学童クラブにも行けなくなる場合がある。その場合、不登校ではなく「引きこもり」になる可能性がある。
1.人間関係タイプ
いじめを含むクラスの友人関係、部活動での先輩・後輩との関係、教職員との関係などを理由に不登校になっている。友達がいない、排他的な意識や関わり方がわからないといった対人の距離感に障害がある場合もあります。また、本人の特徴から学校の環境や人間関係に適応できない場合もある。
支援としては、家庭と学校と連携しながら、不登校の要因となっている人間関係のトラブルを解消することが必要。本人や家庭に問題がある場合、転校といった手段を取っても良い期待は見られない場合がある。
2.遊び・非行タイプ
遊ぶために非行グループに入っていたり、学校に意味を見出せず、自主的に学校に行かない選択をする。
支援としては、必要に応じて外部の専門機関(児童相談所、教育センター、少年サポートセンターなど)にも相談しながら対処するのがよい。しっかりとルールを守らせる教育的指導を行うとともに、規則正しい生活習慣の定着、学習への関心・意欲に導いたりすることが、不登校の解消につながる。
3.無気力タイプ
何らかの理由で自分を肯定できなかったり、日々に物足りなさや、不安を感じていて、あらゆることに無気力になっている。
支援としては、本人が家庭の中で自尊心を高められるよう、保護者が子どもの声に耳を傾ける姿勢を見せることが重要だ。さらに、本人の希望に応じて、無理のない範囲で習い事をさせてみたり、フリースクールや適応指導教室に行かせてみたり、アウトリーチな環境に繋げる。家庭の中で家事などの役割を与えたり、本人の充足感につながる可能性がある。
また、学力面で手厚い支援が必要な場合は、子どもの特徴を理解し、適切な学習環境を整えるなど配慮が必要。
4.不安タイプ
精神的、心理的、情緒的に混乱しており、漠然とした不安から登校できない。登校したいとは思っているものの、朝になると体の不調が起こったり、起きたくても起きられないというような反応で学校に行けない場合もある。
支援としては、学校や家庭で周りからの期待に応えようと頑張りすぎた結果、ストレスや疲れが限界に達している状況にある可能性がある。そのため、まずはゆっくりと休息を取ることが大切。必要に応じてカウンセラーや医療機関(心療内科など)にも相談し、自分のペースで再スタートできるエネルギーを取り戻せる状態が必要。
また、これらのタイプが絡み合った結果、不登校につながるケースがあります。
フリースクール、仮想的なフリースペースの増設やメタバース(仮想空間)を用いた居場所づくりやIT等を活用した教育支援が行政レベルで加速していくだろう。近年ではYoutubeのライブ配信での支援や分校型の不登校特例校の設置がみられる。
近年、学校の空き教室を活用した居場所提供や不登校特別学級、地域の子ども食堂も増えつつあり、子どもが家庭の外に出るきっかけとなる取り組みが増えつつある現状。
子ども本人の適切な居場所に出会うのが難しい。
スクールカウンセラーを利用したが話を聞くだけで役に立たなかった。
教育支援センターは学校復帰を協調させる空気感がある。
フリースクール等、学校以外の場、サービスを無償化あるいは、利用料減免してほしい。
などが挙げられる。
近年、不登校児童の急増によって行政の不登校支援に加え、民間企業などの不登校支援サービスが注目されている。
オンライン不登校支援プログラムを展開している。メタバース(仮想空間)を活用したRoom-Kがある。
子どもの発達障害やつまずきにフォーカスし、関係機関を巻き込んだ支援が強み。
▫️通信教育
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